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あわらでハタラコ。vol.34(高嶋さん)

最終更新日 2015年9月15日| ページID 007086 印刷する

市内で働いている皆さんに、自分の職場を紹介していただくコーナー「あわらでハタラコ。」

あわらに住み、あわらで働くことに魅力を感じている皆さんに、県外に出てみて(県外から来て) 気付いたあわらの温かさや、住み続けているから感じるあわらの居心地の良さなどを教えていただきます。また、一生懸命働く日々の中で皆さんが感じていることなどをお伝えし、「働くこと」や「仕事」とはどういうことかを一緒に考えていきたいと思います。普段はあまり考えることもないかもしれませんが、この機会に少しだけ自身を振り返ってみるのも良いかもしれませんね。

高嶋 英巳子 さん (タイ古式マッサージ INDI)

ハタラコ。第34回目は、タイ古式マッサージINDI(インディ)の高嶋さん(43)をご紹介します。年をとっても、やりがいのある仕事を持ち、生き生きとした自分でいたいと、会社員からマッサージ屋になった高嶋さんに、タイ古式マッサージとの出会いやあわらの魅力についてお話しいただきました。

山口さん
高嶋さん

タイ古式マッサージとは

タイ古式マッサージは、自然治癒力を高めるタイの伝統的なセラピーです。 『二人で行うヨガ』とも言われ、 パートナーストレッチを利用して一人では伸ばせない筋肉を伸ばしていきます。 体の「伸び感」「スッキリ感」を味わえるのが特徴です。寺院を発祥地として約2500年の歴史があり、中でもワット・ポー(ワットは寺院の意味)が有名です。タイでは、マッサージで体を良くして病気にならないようにと、予防医学としての役割もあります。

好きなこと、面白いことを仕事にしたい

やりたいことが降ってくる。これまでを振り返るとそんな感じです。
会社員をしていたときは、「会社員ではないな」と心の奥に思いながら、仕事にしたいと思えるものをさがしていました。誰でもやっていることを仕事にするのは面白くない、何か面白いことをしたいと思っていました。

多くのことを学ぼう

いろんな人と出会い、将来ありたい自分を考えて、多くのことを学ぼうと、10年以上勤めた会社を退職しました。自分自身や家族、周りの環境を冷静に見て、動くなら今だと思ったからです。上司からは考え直すように言われて再考しましたが、このまま働き続ける自分が想像できなかったので決断しました。特に先が決まっているわけではありませんでしたが、迷いはありませんでした。 いろいろと考えている内は、仕事を辞められないものです。

タイの伝統マッサージに出会う

タイにいた友人に会いに行くことになり、興味があったタイのマッサージの学校を紹介してもらいました。タイ伝統のマッサージを初めて体験して、自分がやりたいのは「これだ」と思いました。ちょっと体育会系なところがあり、明るいイメージで、なんだか楽しそう。とにかくおもしろい。
もともとスポーツをしていて、ストレッチや体のメカニズム、整体に興味があったこともあり、マッサージを仕事にしてはどうかなと思っていましたが、 自分のやりたいイメージと合うものが見つかりませんでした。高級エステや按摩、整骨院ではなく、何か面白いこと。タイ古式マッサージに出会って、自分がやりたいことを見つけることができました。施術する方も楽しくできるところも魅力的でした。

タイという国

タイは観光の国。“微笑みの国”といわれるように、沖縄の「なんくるないさ」のような、「なんとかなる」「大丈夫」という空気があります。先が決まっていない不安もありましたが、その空気に知らないうちに力をもらいました。 
タイも南の国なので、時間にはルーズです。30分から1時間の遅れは当たり前。現地に住んでいると日本人もだんだんルーズになるらしいですね。授業に遅刻しても、マッサージスクールの先生も特に怒ることはない。「こんなのもありだな。」と思えるようになること、考え方が柔軟になることが海外での生活の収穫だと思います。翻せば、そうならないと生きていけないとも言えます。

タイと日本。海外に出て気づいたこと

あわらは、食べ物が美味しく、水や空気がきれい。タイの水事情を知った後では、渡航前は苦手だった銭湯も気にならなくなりました。帰国後は、日本はどこでもきれいだと思うようになりましたね。日本は清潔で安心して暮らせる国。だけど、せこせこして忙しない。生活水準が高い分、稼がなければならないから忙しいのかはわかりませんが、豊かになりすぎて首を絞めている印象があります。でも、マナーや譲り合う気持ちはすばらしいと思いますね。

自分でマッサージ屋をやろう

仕事にするなら、自分が好きだと思うものを提供したいと思っていました。開業して5年目になりますが、最初は自分でやるとは思っていませんでした。自分でやるのか、雇われてやるのか。やりがいも責任も全然違ってきます。雇われて働くのであれば、マッサージの仕事は時給いくらの世界。顧客が付けば自分が認められているとわかりますが、時給との兼ね合いでそこにやりがいを見いだせるか。冷静に考えて、それなら自分でやろうと思いました。事業主と雇用者、責任の差がイコールやりがいの差だと思います。

開業の適齢期は人それぞれ

会社員としての経験を充分積んでから起業したので、どうすれば良いのかわかっていることも多々ありました。若い頃に比べれば信用を得られる年齢で、お客さまに対しても、若い方でも年上の方でも話し相手としてちょうどよい年齢だったと思います。人それぞれに適齢期があるものです。経験、年齢、周囲の状況、ちょうど良い時期に始めることができたと思います。
会社員の経験から、お客さまの視点で見ることもできたと思います。やりたいことを言えばきりがありませんが、自分が「こうだったらいいんじゃないか」というところはクリアしてきたつもりです。若かったら、もっともっとと無理をして、つぶれていたかもしれませんね。

あわらで始めよう。

都会のマッサージ店ではわざわざ静かな空間を作り出す必要がありますが、自分が育ったところはもともと静かで自然豊かなところで、他にマッサージ屋もない。こういうところでやるのも良いかなと思えました。
もともと静かなところはなかなかありません。地元の人は当たり前と思っていても、普通じゃ味わえないものがあります。 地元のお客さまでも、周辺の自然に感心されます。あわらには、派手ではないが良いところがたくさんあります。

仕事でうれしいこと

お客さまに体が楽になったと言ってもらえるとうれしいですね。誰かのためになれるとうれしいものです。

仕事をするときに心掛けていること

お客さんが何を望んでいるのかを一番に考えます。

仕事で大変なこと

相手(お客さま)の気持ちが読めないとき。お客さまと1対1なので、距離感など難しいところはあります。
もうひとつは、自営業で全責任が自分にあること。その分、やりがいもありますが、がんばる方向を間違えると大変です。全て自分に返ってきてしまいます。

高嶋さんにとって「働く」とは

生きていくうえのもので、なにというものでもない。働く、仕事とは、自分でいきがいにしていくもの。

高嶋さんのこれから

少しずつでも前進したい。少しずつでも伸びて、新しいことをやっていきたい。学んだことを伝えていけたらと思っています。
木々の中にあずまやを作って、屋外でマッサージできないかと思案中です。自分がおばあさんになったときに、玄関先でお客さまを出迎えて、あずまやにご案内できたら良いですね。

生き生きとした自分でいたい

今の仕事を選んだ理由のひとつに、定年がないことがあります。以前勤めていた会社は60歳定年で、選択定年で55歳で辞めていく人が多かった。55歳から何をするのか考えたとき、パートなどではなく、やりがいのあることをやっていたいと思いました。いくつになっても責任のある仕事をしている人は目の色が違う。いきいきとして、目がきらきらしている。私もそうありたいと思っています。

これから就職する人へ

  • 自分で自分の責任を取れるように生きていくこと。親や周りの人へ知らずに頼っていることはあるし、そのことに気づかずにいると他人のせいにしてしまうこともあります。他人のせいにはしないこと。
  • ストップをかけているのは自分です。やりたいことがあるなら、まずやってみる。才能は人それぞれ差があるけれど、やれるという行動力は平等だと思います。

勤務先情報

INDI入口1
INDI入口 正面玄関から右手奥へ進むと。
INDI入口2
離れの玄関へたどりつきます。INDIへようこそ。


 タイ古式マッサージ INDI(インディ)

住所 〒910-4113 福井県あわら市横垣第41号40番地
電話番号 090-7080-6832
ホームページ http://indi6.web.fc2.com

自宅の離れを使い、マッサージ屋をしています。「インディ」とは、タイ語で「ようこそ」「喜ぶ」という意味。お客さまの心と体が喜んでいただけるように努めていきます。

芦湯で早朝ヨガ

あわら温泉開湯130周年祭「にぎわい週末広場」のイベントとして、湯のまち広場で早朝ヨガを開催しています。
ヨガはタイ古式マッサージに通じるものがありますが、屋外で行うヨガの楽しさや気持ちよさを感じていただければうれしいです。
お子さま連れでも大丈夫です。観光でお越しの方もぜひご参加ください。
ヨガの後は、芦湯でごゆっくり。 

日時 平成27年8月16日~10月11日の毎週日曜日 午前7時~8時
場所 あわら温泉湯のまち広場 芦湯前の芝生 ※雨天の場合は、湯のまち公民館
持ち物 ヨガマット(またはバスタオル)、水分、汗拭きタオル、日焼け止め
その他 参加費無料。申込み不要。ヨガマット貸出先着10名。

くわしくは「あわら温泉開湯130周年祭」のホームページをご覧ください。

芦湯でイベントを

最初は自宅でヨガの会をしていましたが、何か面白いことをしようと、屋外でヨガを始めて4年目になります。これまで海や浜茶屋、お寺などで開催してきました。昨年4月に芦湯ができて、芦湯にからめて何かできないかなと思い、昨年10月には「灯り回廊」という湯のまち広場のイベントで「灯りヨガ」を開催しました。ヨガの教室はあちこちにありますが、あわらにはないので、今回の早朝ヨガで体験の入口を提供したいと思っています。 

イベントをしてみて思うこと

  • イベントがあることを地元の人でも知らないということがよくあります。告知は早めが肝心です。
  • 口コミと声掛けの集客効果
    LINEも使いますが、とにかく口コミが大事です。直接会った人ひとりひとりに、顔を見て「よかったら来てください」と声をかけるだけで違います。チラシも、ただ見せる・置いておくだけでは興味をひきません。「こういうイベントがありますよ」とチラシを見せたり、声をかけることによって、「じゃあ行こうかしら」という声も返ってきます。
  • イベント開催時に人手が足りないこともあるかと思います。手伝いたいなと思っても、関係者だけでがんばっている様子で、その中に部外者が入って手伝って良いのかわからないこともあります。これから国体も開催されますし、もっとオープンな入り口が必要ではないでしょうか。 人手集めにも、対大勢ではなく、ひとりひとりへの声掛けが効果的だと思います。

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電話番号:0776-73-8030 ファックス:0776-73-1350
メール:syouko@city.awara.lg.jp