あわらでハタラコ。vol.23(岡崎さん)
市内に勤務する若者にリレー形式で話を聞くコーナー「ハタラコ。」
あわらに住み、地元で働くことに魅力を感じている皆さんに、県外に出てみて気付いた地元の温かさや、住み続けているから感じるあわらの居心地の良さなどを教えていただきます。また、一生懸命働く日々の中で皆さんが感じていることなどをお伝えし、「働くこと」や「仕事」とはどういうことかを一緒に考えていきたいと思います。普段はあまり考えることもないかもしれませんが、この機会に少しだけ自身を振り返ってみませんか。
岡崎 隆之介 さん(西日本旅客鉄道株式会社 福井地域鉄道部 芦原温泉駅)
ハタラコ。第23回目は、JR西日本に勤めて3年目の岡崎さん(25)をご紹介します。就職して、改めて地元と向き合えたという岡崎さんに、駅員の仕事や地元への思いをお話いただきました。
駅員の仕事
駅の仕事を駅務と言いますが、みどりの窓口での切符の販売や改札をしています。駅の装飾もしていますね。私は日勤担当ですが、みどりの窓口は5時15分から22時30分まで開いていますし、最終のしらさぎは午前0時2分着なので、宿直対応の駅員もいます。
駅員になる
入社してからの勉強が大変だと聞いていましたが、そのとおりでした。駅の営業、駅や電車に関する知識、事務の実務など、これまでJRが培ってきた知識や経験を習得するため、社内にはいろんな資格があります。目指すところに向かって、ひとつひとつ合格していくしかありません。駅務という運輸の最前線ではプロフェッショナルな対応が求められています。鉄道が大好きなお客さまも大勢いらっしゃるので、駅員として気を抜けません。
車掌か 保育士か
大学進学の際、県外へ出ましたが、地元で就職先を探してみて、駄目だったら県外で就職しようと考えていました。大学では幼児教育を学んでいましたが、就職活動中、車掌になりたいという子どものころの夢を思い出しました。地元の保育施設へ就職するか、鉄道会社の採用試験を受けるか、さんざん悩みました。友人や家族、大学の先生、いろんな人に相談しましたね。駅員をしていても、子どもたちとふれあう機会がないわけではなく、学んだことがゼロになるわけではないということに気付いたことが決め手でした。車掌になるにはまだまだ勉強が必要ですが、目指していきます。
初めての配属
1カ月の新入社員研修後、福井駅に配属されました。みどりの窓口に座りましたが、研修で学んだことが出てこなくて焦りました。お客さまを怒らせてしまったこともありました。駅務機器で切符を取るとき、大抵の切符は自動でルートが設定されますが、中には時刻表を見ながら手入力していかないと出せない切符もあります。ルートによって運賃が変わってきてしまうので、新人の頃は難しかったですね。慣れるまでは、窓口の後ろにあった駅務機器でひたすら練習しました。
地元駅への異動
福井駅で働いて1カ月経ったころ、芦原温泉駅に欠員が出て異動になりました。福井駅は大きな駅で、窓口の後ろの事務所には誰かがいて、何かあっても助けてくれる人がいるという安心感がありましたが、駅員の少ない芦原温泉駅ではそうはいきません。異動して最初の2~3日は指導官が付いてくれましたが、その後は独り立ちです。芦原温泉駅のみどりの窓口には窓口が2つありますが、隣の人が休憩に入ると不安になりましたね。
芦原温泉駅で働く魅力
芦原温泉駅は小さい駅で、人とふれあう時間を長く取れるところが魅力です。私が初めて勤務した福井駅は県内で一番大きな駅で、次から次へとお客さんが来るので、改札では「いってらっしゃいませ」など一言二言声をかけるのが精一杯でした。
地元の魅力
よく遊びに来る大学の友人からは、温泉があって良いねと言われますね。あとは食べ物が美味しいこと。海鮮もそうですが、大学生のころ、地元に帰省したお土産として友人に配った地元のお菓子も好評でした。
職場の好きなところ
芦原温泉駅は14人が勤務する小さな駅ですが、その分、社員間の連携が取りやすいと思います。同年代の同僚が多く、話も合うので、アットホームで友人同士のような気兼ねのない職場です。
仕事の好きなところ、仕事でうれしいこと
お客さまとふれあうことが好きです。「ありがとう」と言ってもらえると、やっていてよかったと思います。また、困っているお客さんの手助けができるとうれしいですね。エレベーターがまだ設置されていないので、手荷物隊の方たちがいない時間帯は駅員の出番です。電車が停まってしばらくしたら、手荷物の持ち運びにお困りの方がいないか、階段のところへ確認に行くようにしています。
仕事で困ったこと
電車が遅れたときには困りますね。どうすることもできないので、申し訳ありませんと謝るしかありません。他には、若いお客さまにどこか行くところはないかと聞かれたときでしょうか。
仕事をするときに心掛けていること
お客さまが良い気分で出かけられるように送り出すことを心掛けています。また、旅行者が楽に旅行ができるように、階段で困っている方がいたら手助けをしたり、過干渉にならないように気を付けながら気を配っています。
岡崎さんにとって「働く」とは
地域とともに生きること。いろんな人とふれあえること。地元を再発見することです。芦原温泉駅で働き始めてから、地元と向き合うというか、地元に目を向けるようになりました。地元を見直して、何がアピールできるか、地元に貢献できないか、考えるようになりました。 お客様に尋ねられても答えられるようにということもありますが、駅員仲間と一緒に吉崎御坊などの観光名所を回ったりもしました。あわら市のおもてなしマイスター検定も受けようと思って、おもてなしブックで勉強中です。
岡崎さんのこれから
今以上にサービスに力を入れて、気配りできる人になりたいです。仕事を通して培った気配りを、私生活でも生かせるようになりたいです。
あわら市へのメッセージ
観光案内をしていて、若い人向けの何かがあればいいなと思います。カフェなど、一休みできるところもよく聞かれるますね。
また、芦原「温泉」駅なので、駅周辺に温泉要素があると良いなと思っています。現在、みどりの窓口やホームへ続く階段に暖簾を付けたり、工夫をしているところですが、のれんは温泉っぽくて良いねと褒められました。
これから就職する人へ
私自身、就職活動では苦労しました。自分が学んだことがそのまま就職に結びつくわけではありません。意外なところから就職につながるかもしれないし、どこで新しい道ができるのかわかりません。広い視野を持って、自分のやりたいことを目指してがんばってください。
勤務先紹介
西日本旅客鉄道株式会社(JR西日本) 芦原温泉駅
住所 〒919-0632 福井県あわら市春宮一丁目12番15号
電話番号 0776-73-0039
ホームページ http://www.jr-odekake.net/eki/top.php?id=0541434(JRおでかけネット 駅情報)
お客さまの日々の生活や楽しい旅を支える鉄道会社として、安全を第一に考え、安心で快適なサービスを提供していきます。また、福井県の北の玄関口として、地域の発展に貢献できるよう努めます。
採用情報は、JR西日本HP(http://www.westjr.co.jp/company/recruit/)をご覧ください。
駅や電車、切符のことでお困りの方へ
駅員が親身になって対応します。駅員に尋ねようかと思ったら、迷わずお声掛けください。
各駅での電話予約の終了について
本年9月で各駅での電話予約が終了しました。10月からの電話予約は「ごよやくダイヤル」(申込み専用ダイヤル 電話番号 0088-24-5489 )で受け付けています。ご乗車の2日前までにお電話ください。
くわしくは、JR西日本HP(http://www.jr-odekake.net/goyoyaku/phone/)をご覧ください。
電車のペーパークラフト
小さなお子さんに電車のペーパークラフトをお渡ししています。子どもたちに大人気です。
JR西日本HP(鉄道ファンコーナー)からDLできます。http://www.westjr.co.jp/fan/
地元との共生
地元との共生を目指して、まちのイベントに関する展示をしたり、地元の紹介にも力を入れています。芦原温泉春まつりの山車の人形や金津まつりの本陣飾り物の展示もしていますが、観光客の皆さんがすごいと言って写真を撮って行ってくれるのもうれしいですね。地元の人でも、こんな祭りがあったのねと見てくださる方がいるので、祭りが終わった後でも知っていただくことは大事だと感じています。
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