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あわらでハタラコ。vol.28(大石さん)

最終更新日 2015年3月13日| ページID 006450 印刷する

市内に勤務する若者にリレー形式で話を聞くコーナー「ハタラコ。」

あわらに住み、地元で働くことに魅力を感じている皆さんに、県外に出てみて気付いた地元の温かさや、住み続けているから感じるあわらの居心地の良さなどを教えていただきます。また、一生懸命働く日々の中で皆さんが感じていることなどをお伝えし、「働くこと」や「仕事」とはどういうことか一緒に考えていきたいと思います。普段はあまり考えることもないかもしれませんが、この機会に少しだけ自身を振り返ってみませんか。

大石 さくら さん (公益財団法人金津創作の森財団 創作工房)

ハタラコ。第28回目は、公益財団法人金津創作の森財団 創作工房のスタッフとして働いて3年目の大石さん(28)をご紹介します。今回は、いろんな方に陶芸を体験してもらいたいという大石さんに、陶芸やあわらの魅力について、お聞きしました。

大石さん     大石さん作業風景

金津創作の森 創作工房

創作工房の陶芸教室や陶芸体験でサポートをしています。
陶芸教室には現在130人ほど生徒さんがいて、毎月1回、木曜日と金曜日、2日続けて作品を作っています。午後7時から始まるクラスもあるので、仕事帰りに通っている方もいます。あわら市だけでなく、県内各地からご参加いただいています。中には県外から通っている方もいます。現在、4月からの生徒さんを募集していますので、お気軽にお問い合わせください。
陶芸体験は、手びねりと絵付けから選ぶことができ、2時間ほどで作れます。観光客の方も体験にいらっしゃっています。

陶芸の道へ

大阪出身です。中学生のときに美術部に入って陶芸を体験し、美術展で入賞したことがこの道へ進むきっかけでした。高校でも美術部に入り、大学は芸術学部へ進学しました。大学卒業後は、石川県の九谷焼技術研修所で学んでいました。

あわらへ来ました

研修所を卒業する年に、創作の森の求人があり応募しました。採用試験では実技試験もあり、見本と同じものを作るようにという課題が出ました。
母が大野市出身で、福井県へは小さい頃から何回も来ていました。祖父母にあわら温泉へ連れてきてもらったこともありました。

あわらで働く魅力

仕事帰りに温泉に行けるところが良いですね。大阪にいたときには考えられません。

あわらの魅力

自然豊かなところ。温泉があるところ。海のものが美味しいところが魅力的です。

職場の好きなところ

教室の皆さん、職場の先輩、皆さん優しくて、いつも助けていただいています。
森の中にある自然豊かな職場です。タヌキを見ることもありますし、イノシシがその辺りにいたという話も聞きます。自然の中でリフレッシュできますし、森から自分の作品のモチーフを得ることも多いので、創作活動にはとても良い環境だと思います。

仕事の好きなところ

教室の生徒さんや陶芸体験のお客さまが、自分の作品を取りに来られたときの喜ぶ顔が好きです。陶芸にはまっていく生徒さんを見るとうれしくなります。

仕事で大変なこと

お客さまの作品は、1日おいて裏側を削る作業があります。底を薄くしないと、窯に入れたときに爆発してしまいます。削ってしまう部分にお客さまのこだわりがある作品もありますので、お客さまの意図どおりの作品を提供できるか、気を付けて作業をしています。

仕事をするときに心掛けていること

お客さまにいかにして喜んでもらえるか、ですね。

大石さんにとって「働く」とは

作品に対して責任を持って最後まできちんとこなすことだと思っています。

大石さんのこれから

自分の作品は仕事が終わってから作っていますが、自分の作品も作りながら、お客さまや生徒の皆さんの作品づくりに携わっていきたいです。陶芸は、世代を問わず、お子さまから高齢の方まで製作できるので、いろんな方に体験に来て欲しいですね。こういう作品を作りたいという希望があれば、スタッフが製作をサポートしますよ。

これから就職する人へ

この仕事は特殊な職業なので、なによりやる気が大切です。 お客さまの喜ぶ顔を見るとやみつきになるので、一度経験してもらうと良いですね。

陶芸のすすめ

陶芸の魅力

作っているときはいまいちだと思っても、色を付けて焼くと、がらっと印象が変わる。焼いてみないと分からないところが魅力です。

制作過程

成形→けずり→乾燥→素焼→絵付→施釉(釉薬をかける)→本焼(焼成)

いろんな窯があります

  • 電気窯
    創作工房では、素焼の際に使用しています。
  • ガス窯
    創作工房では、本焼の際に使用しています。1日目に1230度で焼いた後、火を落とし、3日間冷えるのを待ちます。
  • 薪窯(まきがま)
    薪をくべて焼く本格的な窯です。教室の生徒さんと一緒にスタッフ3人が交替で、昼夜4日間、薪を入れ続けます。
  • 楽焼(らくやき)
    800度で溶ける釉薬をかけた作品を、800度に熱した窯の中に直に入れると、だいたい10分ほどで出来上がります。

酸化と還元

陶器の焼き方は大きく2つに分けられます。まず、酸化は、十分な酸素がある状態で焼かれる場合の焼き方です。一方、還元は、窯の中を酸素が足りない状態にさせて焼く焼き方です。焼き方によって同じ釉薬(ゆうやく)でも違う色になります。

素焼とスポンジ

素焼したものに液状の釉薬をかけるとあっという間に乾きます。素焼には目には見えない微細な孔がたくさんあって吸水性があるからです。スポンジを想像してもらえるとわかりやすいかもしれません。

粘土

創作工房で使っている粘土は、信楽産の粘土で、陶芸に使いやすいとされる一般的なものです。昔はこの辺りでも粘土が採れていましたが、今は焼き物に適したものは採れないと聞いています。

勤務先情報

金津創作の森

公益財団法人 金津創作の森財団

住所 〒919-0814 福井県あわら市宮谷第57号2番地19(創作工房 あわら市青ノ木第44号10番地29)
電話番号  0776-73-7800(創作工房 0776-73-7802)
ホームページ  http://sosaku.jp/

展覧会鑑賞のほか、陶芸・ガラス・竹細工・染めの体験、森を散策した後にレストランでお茶を愉しむことができます。今後も「Bonjour  Émotion !(感動は森から!)」をキャッチフレーズに、お客様に感動していただける事業を行って参ります。

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お問い合わせ先

商工労働課 商工労働グループ

電話番号:0776-73-8030 ファックス:0776-73-1350
メール:syouko@city.awara.lg.jp