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あわらでハタラコ。vol.11(木村さん)

最終更新日 2013年10月16日| ページID 004626 印刷する

市内に勤務する若者にリレー形式で話を聞くコーナー「あわらでハタラコ。」

あわらに住み、地元で働くことに魅力を感じている皆さんに、県外に出てみて気付いた地元の温かさや、住み続けているから感じるあわらの居心地の良さなどを教えていただきます。また、一生懸命働く日々の中で皆さんが感じていることなどをお伝えし、「働くこと」や「仕事」とはどういうことかを一緒に考えていきたいと思います。普段はあまり考えることもないかもしれませんが、この機会に少しだけ自身を振り返ってみるのも良いかもしれませんね。

木村 透さん(きむら接骨院)

ハタラコ。第11回目は、開業して4年目、きむら接骨院の院長、木村さん(33)をご紹介します。就職活動中に自分のやりたいことを見つめ直し、柔道整復師の道を選んだ木村さんに、接骨院の仕事や地元への思い、新しく取組もうとしていることについてお聞きました。

   木村さん(きむら接骨院)      受付(きむら接骨院)   

柔道整復師と接骨院

接骨院を開業するには、柔道整復師の資格(国家資格)が必要です。柔道整復師の施術所を「接骨院」と言います。「ほねつぎ」や「整骨院」と言うところもあります。 柔道整復師の仕事は、骨折や捻挫など、骨・筋肉・関節に痛みを抱えた患者さんに問診・触診を行って、痛みの原因を判断し、整復・固定などの施術をして、痛みを取り除くことです。

柔道整復師を目指す

大学は県外でしたが、地元で仕事をしたいと考えていました。大学で学んだことを生かせる仕事に就きたいと思って就職活動をしていましたが、地元ではそういう企業も見つからず、また、私自身の力不足もあって、望むところには就職できそうにないと感じていました。そんなとき、自営業をしていた父から、手に職をつけるのも良いじゃないかと言われて考えた結果、柔道整復師の勉強ができる大学に入り直しました。中学・高校とソフトテニス部で、近所の接骨院にたびたびお世話になっていた私にとって、接骨院は身近な存在でした。

師匠

大学で教えていた師匠に出会い、学生時代から師匠の接骨院で働く機会を得て、大学卒業後もお世話になりました。接骨院は「ほねつぎ」とも言われますが、私の師匠は京都で3代続く「ほねつぎ」でした。弟子は私で100人目くらいだそうです。泣く子も黙るといった風貌ですが、きびしくも優しい師匠です。

地元への思い

都会には都会の良さがありますが、仕事をするなら、生活するなら地元でと思っていました。やはり、地元での暮らしが自分の性格に合っていると思います。10年ほど関西にいたので、時折、話し言葉が関西弁になることもあって患者さんにも誤解されがちですが、生粋の金津っ子です。先にハタラコ。で紹介された中山さん土田さんとは、みんな家が自営業ということもあって、幼いころからのつきあいです。

地元の魅力

地元の人たちの親密なところが魅力ですね。ご近所づきあいが残っていたり、学校帰りの子どもに声をかけたり。開業しようと地元に帰ってきたときには、にぎわいのある変わらない風景にほっとしました。子どもや学生などの若い人や、勤め先から帰ってくるお父さん、お母さん。元気に畑仕事をしている高齢者。まちの中にどの世代の人もいます。 都会の方では、若い人が少なくて独居老人が多い地域もあって、寂しい気持ちになることもありました。

接骨院の仕事の魅力

患者さんから「痛みがとれました」、「リハビリをして楽になった」と言われたときは嬉しいですね。

仕事をするときに心がけていること

接骨院ではレントゲン撮影ができないので、問診・触診が頼りです。問診・触診の時間はとても大切にしています。問診では、いつ・どこで・何をして痛み始めたかを確認しますが、心当たりがないという人もいます。そんな時には、「こういうことはしなかったですか」と尋ねたり、患者さんの体を実際に動かしてみたりして思い出してもらうこともあります。

仕事を続けるために心がけていること

地元に帰ってきましたが、現在も月2回ほど東京や大阪など、県外へ勉強に行きます。大学の友人や恩師、インターネット、Facebookから情報を得ることが多いです。特にFacebookは、新しいことに取り組んでいる人の情報が得られたり、本人と知り合えたりできて有益だと思っています。勉強に行って、情報を得て、自分の技術として身につけて、自分の能力を高めていくことで、あわらの患者さんたちに確かなものを伝えることができます。地元の人を大切にしたいという気持ちで、新しい情報や技術を学び続けようと思います。 

木村さんにとって「働く」とは。そしてこれから。

私にとって「働く」とは、楽しみでもあり、勉強でもあります。この接骨院が地域の人の痛みをなくすための入口でありたいと思います。そのためにも、日々進歩する医療を学び続けて、地域の人に還元していきたいと思います。これからも初心を忘れず、一生勉強です。新しいことにも取り組んでいきたいですね。

これから柔道整復師を目指す人へ

現在、柔道整復師は全国的に飽和状態です。しかし、確かな知識と治す技術を身につけることが大切だということに変わりはありません。資格を取ってから、ようやくスタートラインです。医療は日々進歩します。日々勉強し、技術を常に磨いてください。

店舗紹介

きむら接骨院    接骨院内部1   接骨院内部2

きむら接骨院

住所 福井県あわら市大溝二丁目15-25
電話番号、ファックス 0776-73-8484
診療日 (月曜日~金曜日)午前8時30分~午後0時30分、午後3時~午後7時、(土曜日)午前8時30分~午後1時
休診日 土曜日午後、日曜祝祭日、年末年始、夏季お盆

2013年12月より 健康増進施設 「Physical Lab K (フィジカル・ラボ・K)」 を新設します

新しい取組として、院内の一角に健康増進施設を計画中です。イメージはこじんまりしたフィットネス施設ですが、流行物というわけではありません。接骨院はけがをして痛みが出てから利用されるものですが、けがをする前から体の動きを意識して運動することで、けがの予防や健康的な体作りを手助けしたいと考えています。実際には、ボディコントロールや姿勢改善を目標とした、ピラティスや器具を使った全身運動を考えています。また、シニア向けの転倒防止訓練や、中高生向けのスポーツ競技動作、姿勢改善教室なども考えています。あわらの接骨院もここまでやります!という気持ちでいます。
こちらのお問い合わせは、into@physical-lab-k.com までお願いします。

接骨院について

  • こんなときに接骨院を利用してください。

 骨折や脱臼、打撲、捻挫をした時や、骨や筋肉、関節に痛みがある場合に来てください。病院での治療が必要な場合は、病院を紹介します。接骨院では、病院でするようなレントゲン撮影や、外科手術、薬の投薬はできません。問診や触診によって痛みの原因を把握し、整復・固定などの施術を行い、痛みを取り除くのが仕事です。当院では、リラクゼーションを目的としたマッサージはお断りしています。

  • 「接骨院」と「整骨院」と「ほねつぎ」と

名称が違うだけで柔道整復師の施術所ということに変わりはありません。開業するときにどれを選ぶかは、師匠によるかもしれないですね。

  • 柔道整復師になるには

専門学校か専門の学部がある大学に通って勉強し、国家試験に合格しないとなれません。私が通っていた大学では、専門科目として、柔道整復学の他に、解剖学や生理学などの医学や、健康とスポーツについて学びました。

  • 患者さんについて

捻挫で来られる方が多いですね。日常生活動作で起こったけが・痛みがある場合は、接骨院へどうぞ。 当院の患者さんの層としては、近くに中学校、高校があるので中高生も多いです。一般の患者さんの約8割はなぜか女性です。男性の患者さんもお待ちしています。

場所情報

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お問い合わせ先

商工労働課 商工労働グループ

電話番号:0776-73-8030 ファックス:0776-73-1350
メール:syouko@city.awara.lg.jp