私たちの活動を知ってください 「浜坂の湿地でアメリカザリガニ駆除&自然観察会」
北潟湖自然再生協議会では、北潟湖や周辺の自然環境の保全・再生に取り組んでいます。その活動内容を不定期でお知らせします。
今回は、8月に開催した「浜坂の湿地でアメリカザリガニ駆除&自然観察会」の様子をお伝えします。
浜坂の湿地でアメリカザリガニ駆除&自然観察会
本行事は北潟湖自然再生協議会の事業のひとつとして、浜坂の湿地で外来生物のアメリカザリガニの駆除体験を行うとともに、トンボ類を対象とした自然観察会を行うことで、参加者に湿地の重要性と協議会の活動について知ってもらうことを目的として令和6年8月3日(土曜日)に開催されたもので、当日は大人12名、子ども11名の計23名の参加がありました。
浜坂湿地の重要性
まず最初に、福井県自然保護センターの職員から浜坂の湿地について説明があり、この湿地が渡り鳥の重要な中継地となっていることや多種多様なトンボが生息していること、水草や在来生物を食べつくして生態系を大きく変化させてしまう外来生物のアメリカザリガニへの対策が必要なことについて説明があり、参加者のみなさんは興味深そうに話を聞いていました。
トンボなどの自然観察会
説明の後、トンボに詳しい委員と一緒に湿地の周辺を歩き、湿地や木陰を飛び回るトンボを観察したり、虫取り網で捕まえて間近で見たり触ったりしながら、トンボについて楽しく学びました。暑い日だったので適宜水分補給をしながらも、参加した子どもたちは虫取り網片手に元気よくトンボやバッタなどの昆虫を追いかけ、トンボを捕まえることができるとうれしそうに観察していました。
アメリカザリガニの駆除体験
トンボを観察した後は北潟湖に繋がる水路の方に移動して、竹竿の先端に結んだひもに餌のスルメをとり付けた手製の釣り竿を使った方法で、アメリカザリガニの駆除作業を体験しました。餌を挟んだアメリカザリガニをゆっくりと引き上げて上手く捕まえる人もいれば、なかなか捕まえられずに苦戦する人もいて、一筋縄ではいかないアメリカザリガニとの知恵比べを楽しんでもらえたようです。このアメリカザリガニの駆除体験では、事前に仕掛けたかご罠での捕獲数を含め、アメリカザリガニ約100匹と、アメリカザリガニと同様に在来の生態系に影響を与える外来生物のウシガエル2匹を駆除することができました。なお、これらの駆除した外来生物は堆肥化され、グリーンカーテンを育てる肥料として活用される予定です。
原稿作成
北潟湖自然再生協議会 水と生きもの再生部会 大宮委員
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