学校における食物アレルギー対応マニュアル
あわら市教育委員会では「学校給食における食物アレルギー対応指針」(文部科学省 平成27年3月発行)、「学校における食物アレルギー対応の手引き」(福井県教育委員会 平成30年3月発行)、「学校のアレルギー疾患に対する取り組みガイドライン」(公益財団法人日本学校保健会 令和元年度改訂)をもとに「学校における食物アレルギー対応マニュアル」(令和4年4月改訂)を作成しました。
このマニュアルを中心に、学校、保護者、主治医や学校医などの関係者間で連携を図り、食物アレルギーの対応をすすめていきます。また、すべての児童・生徒にとって安全で安心な学校給食の提供、食育推進に努めてまいります。
食物アレルギー対応における教職員・関係者の役割
各学校では、食物アレルギー対応が必要な児童生徒のために、校長のリーダーシップのもと、教職員および関係者による「校内食物アレルギー対策委員会(仮)」などの組織を設け、学校全体で対応していくことが必要です。
現在、食物アレルギーを有する児童生徒が在籍しない学校においても、学校生活の中で初めてアレルギー症状を起こすこともあります。食物アレルギーに関する基礎知識、対処法などを習熟しておく必要があります。
そのためには、日ごろから食物アレルギー対応に対して、校内の共通理解を図ると共に、保護者や関係機関とも連携を図っていくことが大切になります。
学校給食における食物アレルギー対応方針
1.基本的な考え方
学校給食は、教育の一環として実施されています。そのため、学校給食は食物アレルギーを有する児童生徒を含め、すべての児童生徒が給食時間を安全に、かつ楽しんで過ごせるようにすることが重要です。
【学校給食における食物アレルギー対応の大原則】
- 食物アレルギーを有する児童生徒にも、給食を提供する。そのためにも、安全性を最優先とする。
- 食物アレルギー対応委員会などにより組織的に行う。
- 公益財団法人日本学校保健会「学校のアレルギー疾患に対する取り組みガイドライン」に基づき、医師の診断による「学校生活管理指導表」の提出を必須とする。
- 安全確保のため、原因食物(以下「アレルゲン」という。)の完全除去対応(提供するかしないか)を原則とする。
- 学校及び調理場の施設設備、人員などを鑑み無理な(過度に複雑な)対応は行わない。
- 教育委員会は食物アレルギー対応について一定の方針を示すとともに、各学校の取り組みを支援する。
(平成27年3月文部科学省「学校給食における食物アレルギー対応指針より」)
2.対応実施基準
【食物アレルギー対応食の実施基準】
- 医師の診断・検査(可能な限り食物負荷試験)により、「食物アレルギー」と診断されていること。
- アレルゲンが特定されていること。
- 家庭でもアレルゲンについて、医師の指示に基づいて食事制限を行っていること。
学校給食における食物アレルギーの対応食は、以上の基準を満たした場合に実施します。
【原則的な考え方】
「学校給食における食物アレルギー対応指針」より、除去食や代替食の対応については、「安全性」確保のために、多段階の除去食や代替食提供は行わず、アレルゲンを「提供するか、しないかの二者択一」を原則的な対応とします。
完全除去を原則とする学校給食においても、基本的に除去する必要がないものとして、以下のものがあります。
原因食物 | 除去する必要がない調味料・だし・添加物など |
---|---|
鶏卵 | 卵殻カルシウム |
牛乳 | 乳糖、乳清焼成カルシウム |
小麦 | 醤油、酢、味噌、麦茶 |
大豆 | 大豆油、醤油、味噌 |
ゴマ | ゴマ油 |
魚類 | かつおだし、いりこだし、魚醤 |
肉類 | エキス |
これら調味料・だし・添加物などの対応が必要な児童生徒は、アレルゲンに対する重篤なアレルギーがあることを意味するため、安全な給食提供が困難な場合に弁当対応を考慮します。
3.給食センターでの対応方法
「学校給食における食物アレルギー対応指針」より、アレルギー対応には、次の4つのレベルがあります。
- 詳細な献立表による情報提供(レベル1)
- 弁当持参対応(レベル2)
- 除去食対応(レベル3)
- 代替食対応(レベル4)
保護者から提出された「学校給食食物アレルギー対応実施申請書(様式2)」と、医師が記入した「学校生活管理指導表(様式3)」に基づき、保護者・学校・給食センターとの個別面談を行い、その後の食物アレルギー対応検討委員会で個々の対応について決定します。
学校給食として提供をしないもの
「そば」「生卵」「生の魚介類」「全てのナッツ類」については、衛生上またはアレルギー症状が重篤化しやすいなどの理由から給食での提供はありません。
その他、野菜や果物の食物アレルギー対応は行っておりません。また、小麦や大豆は多様な食品に含まれており、学校給食での細かな対応が困難なため弁当対応となります。
さらに詳細な内容につきましては、「学校におけるあわら市食物アレルギー対応マニュアル」をご確認ください。
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お問い合わせ先
教育総務課学校給食センター
電話番号:0776-73-1400
メール:kyusyoku@city.awara.lg.jp