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あわらでハタラコ。vol.35(坪田さん)

最終更新日 2015年10月15日| ページID 007129 印刷する

市内で働いている皆さんに、自分の職場を紹介していただくコーナー「あわらでハタラコ。」

あわらに住み、あわらで働くことに魅力を感じている皆さんに、県外に出てみて(県外から来て) 気付いたあわらの温かさや、住み続けているから感じるあわらの居心地の良さなどを教えていただきます。また、一生懸命働く日々の中で皆さんが感じていることなどをお伝えし、「働くこと」や「仕事」とはどういうことかを一緒に考えていきたいと思います。普段はあまり考えることもないかもしれませんが、この機会に少しだけ自身を振り返ってみるのも良いかもしれませんね。

坪田 奈津実 さん (みなみ園芸)

ハタラコ。第35回目は、みなみ園芸で働いて2年目の坪田さん(25)をご紹介します。花の扱い方や育て方、アレンジメントの仕方など、店長について一から学び、現在は花屋の仕事全般に携わっている坪田さんに、花屋の仕事やあわらで働くことについてお話しいただきました。

山口さん
坪田さん。蘭の鉢植えを包装していただきました。

花屋へ就職しました。

現在の職場は、幼いころ、お客さんとして出会いました。祖母の行きつけの店で、自分の好きな花を買ってもらえるのがうれしくて、祖母と一緒に通っていました。子どものころの夢はお花屋さんになることでした。
大学卒業後、地元に戻って就職先を探していたところ、スタッフに欠員が出て、店長に声を掛けていただきました。
最初の仕事は、バラのとげ取りなど、入荷した花の下処理でした。花ごとに扱い方が変わるので、ひとつひとつ店長に聞きながら、見よう見まねで始めました。
花の小売や注文花の配達をはじめ、観葉植物のリース、旅館の各お部屋のお花の用意などが主な仕事です。
働いて2年経ち、一通り」仕事を覚えたところです。現在は、フラワーデザイナーの講師の資格取得を目指して勉強中です。

Uターン

始めは地元へ戻らずに、進学先の大学で学んだことを生かせる仕事をしたいと、名古屋で就活していましたが上手く行かず、大学の就職支援センターへ相談したところ、地元での就職活動を勧められました。大学の就職支援センターは、個別相談のほか、履歴書の書き方から面接(個人・集団)の練習など、よく利用しました。 
U・Iターン学生向けのバスを利用して、地元の就職説明会に参加しました。地元にもいろんな企業があることがわかりましたが、名古屋の大学では福井の情報は全く入って来ない状況で、福井での就活はゼロからのスタート。地元の大学に通う友人に協力してもらって、地元大学の就職支援センターにも行ってみましたが、厳しかったですね。

県外に出て気づいたこと

あわらに戻ってきて思ったのは、やっぱり住みやすいということ。また、水がおいしいです。

あわらの魅力

地元の波松ではどこの家でも作っていますが、なし、さつまいもが美味しいです。
そして、やっぱり温泉があるのは魅力です。温泉があるので県外の友人も呼びやすいです。旅館で仕事をすることも多いので、友人の希望に応じた旅館やお部屋を薦めることもできます。
温泉街から近い花屋なので、県外のお客さまが来店されることもありますし、旅館からお客さまに合わせたお花の注文が入ったりします。いろんな花を見たり、アレンジできる機会が増えてうれしいですね。

職場の好きなところ

店長が女性ということもあり、働きやすい職場です。みなみ園芸のスタッフは全員女性なんですよ。

仕事でうれしいこと

プリザーブドフラワーに関しては、自分で作ったものを売ることができてうれしいです。売れ筋はピンクの同系色。『フローリスト』や『花時間』などの雑誌で、色合いや形など勉強することもあります。

仕事で大変なこと

リース用の大鉢を運んだり、力仕事がけっこうあって大変です。
もう一つ大変だと思うのは、花の扱い方や育て方を覚えること。時期に合わせて入ってくる花や鉢が違うので、店長に確認して、そのたびに覚えていきます。1年に1度しか入荷しないものもあるので、ときには覚え直すこともあります。お客さまにとっては、経験年数が違っても花屋の店員であることに変わりありません。しっかり覚えていきたいですね。

仕事をするときに心掛けていること

花や木に傷がつかないように気を付けています。弱い花や茎が折れやすい花は特に注意が必要です。アレンジのときは、きれいに形を整えることを心掛けています。

坪田さんにとって「働く」とは

好きなことを仕事にできているのでつらくはありません。友人からも言われましたが、幼いころからの夢がかなって好きな仕事をしている人はあまりいないと思います。巡り合わせに感謝して、楽しんで仕事をしています。

坪田さんのこれから

いつかコンペティションに参加したいと思っています。以前は店長も参加していたと聞いていますし、県内にも“レジェンド”と呼ばれるフローリストがいます。まずは、フラワーデザイナーの講師の資格を取って、自信と技術を身につけていこうと思います。

これから就職する人へ

家から近いところで就職するのも良いものです。通勤に時間がかからないと時間にゆとりができます。また、近くにいることで、介護など家族の手助けもできます。親孝行にもなりますね。就職先は地元で探してみても案外あるものだと思ったので、目を向けてみて欲しいですね。

花屋の仕事

仕入れの話

花は日本全国、海外からも仕入れています。海外は、韓国(ユリ)、イタリア、インドネシア、ケニア(バラ)など、季節や花の種類によって変わります。国内は、南は沖縄から北は北海道まで、全国各地からやってきます。台風が通ったり、災害のあった産地のものは傷みが心配なので避けたりします。また、急に暖かくなると輸送途中で咲いてしまうこともあるので、気象情報は注意して見ています。夏は花が保たない季節なので、輸送中にダメになってしまうこともあります。
花の仕入れはネット注文です。注文した翌日には京都の市場から福井の中央卸売市場へ届きます。市場へ行くのは店長の仕事で、花の仕入れは朝7時ごろ。鉢植えの場合は現物を見て仕入れるので、早く行って良いものを仕入れようと朝6時には行っています。

旅館での仕事

旅館での仕事は、注文花を届ける他に、観葉植物のリースや、客室の花の用意など、定期的な仕事があります。観葉植物のリースは定期的に見て回って入替しています。 一般的な客室に飾る花は、強い花(保ちの良い花)を用意します。旅館の中には100室を超えるところもありますが、週2回、スタッフ2人で2時間くらいで用意しています。 特別な客室の場合は、弱い花を交えて飾ることもあるので、週4回ほど見て回ります。お部屋によっては、生け方や花の種類などが指定されていることもあるので、それに応じた花を用意しています。

花屋さんが忙しいときは

お盆の時期は、仏花をたくさん仕入れますが毎年売り切れてしまいます。
クリスマスの時期から年末にかけても忙しいですが、特に忙しいのは3月から4月上旬までです。高校の卒業式に始まり、中学校・小学校の卒業式、卒園式、離任式、送別会、入学式等、行事が立て続けにあるので、この時期は、定時に仕事を終えて一度帰宅して家事をしてから、もう一度出勤して夜10時ごろまで仕事をすることもあります。

切り花を長持ちさせるには

  • 水切り
    空気を吸ってしまうと水を吸えなくなるので、必ず空気に触れないように水切りしてあげてください。
  • お湯あげ
    茎の先を沸騰したお湯につけて、花を元気にする方法です。バラの花でよく使います。
  • 焼く
    枝物でよく使う方法です。ガスコンロの上であぶるような感じです。枝物に限らず、一般的に焼くと良いようです。
  • ゆでて綿を抜く
    アジサイの切り花を長持ちさせる方法です。それでも、アジサイは切り花にすると日持ちしないため、鉢植での注文が多いですね。

花屋のお客さま

女性が多いです。たまに男性が来店されますが、奥様やどなたかへのプレゼントが多いですね。中には、この素材を使ってあとはお任せというような注文をいただくこともあります。何かご希望がありましたら、ご相談ください。

勤務先情報

INDI入口1
みなみ園芸。白色の外観に緑が映えます。
INDI入口2
カウンター前にはプリザーブドフラワーのアレンジメント。


 みなみ園芸

住所 〒910-4113 福井県あわら市堀江十楽第2号6番地
電話番号・ファックス 0776-77-3051
営業時間 午前9時~午後6時30分
定休日 日曜日
ホームページ http://www.shoko-awaracity.or.jp/modules/company4/index.php?id=36 (あわら市商工会HP 企業情報)

贈り物に悩んだら、花や緑はいかがですか? 2匹の看板猫、オレンジ猫のキキとキジトラのカンナもお出迎えします。
毎週土曜日の午後2時からは、アレンジ教室も開催しています。お気軽にお問い合わせください。

うららん2015体験プログラム「“美人鏡”づくり」

枯れない花「プリザーブドフラワー」を使ってインテリアにもなる鏡を作ります。鏡に映るあなたはいつもより美しいはず!おとぎの国をイメージして作ってみませんか。

日時 平成27年10月21日(水曜日)午後2時~3時30分
場所 みなみ園芸
料金 3,000円(材料一式代含む)
定員 6人
持ち物 はさみ
備考 店内に猫がいますので、アレルギーがある人はご注意ください。

詳しくは「地域を愛する夢プロジェクト うららん」のフェイスブックページをご覧ください。
 

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商工労働課 商工労働グループ

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