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認知症について

最終更新日 2022年2月15日| ページID 007120 印刷する

 現在、福井県では高齢者の約1割が認知症となっています。厚生労働省の推計によると、全国で2025年(令和7年)に認知症高齢者が約730万人(高齢者の5人に1人)になる見込みです。 
 誰もが認知症とともに生きる可能性があり、誰もが介護者として認知症に関わる可能性があります。

知っていますか?認知症のこと

 認知症とはいろいろな原因で脳の細胞が死んでしまったり、働きが悪くなることによって、記憶・判断力の障害が起こり、社会生活や対人関係に支障が出ている状態(およそ6ヶ月以上継続)を言います。
 年をとればだれでも、思い出したいことがすぐに思い出せなかったり、新しいことを覚えるのが困難になったりしますが、「認知症」は「加齢によるもの忘れ」とは違います。例えば、体験したことすべてを忘れてしまったり、もの忘れの自覚がなかったりする場合は、認知症の可能性があります。

「加齢によるもの忘れ」と「認知症によるもの忘れ」の違い(一例)

項目 加齢によるもの忘れ 認知症によるもの忘れ
体験したこと

一部を忘れる

(例)朝食のメニュー

すべてを忘れている

(例)朝食を食べたこと自体

もの忘れの自覚 ある ない
探し物に対して 自分で努力して見つけようとする 誰かが盗ったなどと他人のせいにする
日常生活への支障 ない ある
症状の進行 極めて徐々にしか進行しない 進行する

若年性認知症

 若年性認知症は、65歳未満で発症する認知症のことです。高齢者の認知症と違いはありませんが、働き盛りに発症するため、子育てや親の介護をしている時期と重なってしまい、就労を継続できないための経済的問題や介護負担がさらに大きくなるなどの問題につながることがあります。県では専用相談窓口を設置しています。詳細は、県ホームページをご覧ください。

認知症の種類

 認知症の疾患として、代表的なものは次のとおりです。いくつかの認知症の原因として、異常なタンパク質が脳に溜まることや脳の神経細胞が死ぬことにより発症することが報告されています。

アルツハイマー型認知症

 最も多く、認知症全体の約6割を占める。記憶障害(もの忘れ)から始まる場合が多く、他の主な症状としては、段取りが立てられない、気候に合った服が選べない、薬の管理ができない等。

脳血管性認知症

 脳梗塞や脳出血、脳動脈硬化などによって、一部の神経細胞に栄養や酸素が行き渡らなくなり、神経細胞が死んだり神経のネットワークが壊れたりする。記憶障害や言語障害などが現れやすく、アルツハイマー型と比べて早いうちから歩行障害も出やすい。

レビー小体型認知症

 幻視や筋肉のこわばり(パーキンソン症状)などを伴う。

前頭側頭型認知症

 会話中に突然立ち去る、万引きをする、同じ行為を繰り返すなど性格変化と社交性の欠如が現れやすい。

認知症の予防

 認知症の大部分を占めるアルツハイマー型や脳血管性認知症は、生活習慣病(高血圧症、糖尿病、脂質異常症など)との関連があるとされています。例えば、野菜・果物・魚介類の豊富な食事を心がけたり、定期的な運動習慣を身につけたり、普段からの生活習慣が認知症の予防につながることが分かってきました。
 市では、認知症やフレイル予防に関連した教室を開催しています。お気軽にお申込みください。

一般介護予防教室

フレイル予防

相談窓口

 認知症は、症状が軽い段階で気付き、早めにかかりつけ医に相談したり、もの忘れ外来などの医療機関、専門医療機関を受診したりすることが大切です。
 あわら市健康長寿課内に「あわら地域包括支援センター」が設置されています。認知症に関する心配ごとや困りごとの解決に向けてサポートします。お気軽にご相談ください。

 医療相談は専門医療機関へ

 認知症は早期診断と早期治療が重要です。その症状により治療で治るものや進行を遅らせることができるものがあります。

かかりつけ医・認知症サポート医に相談しましょう

 本人や家族の普段の状況をよく知っているかかりつけ医は、身近な相談窓口です。福井県では、かかりつけ医に対して適切な認知症診断の知識・技術などを習得するための研修を行っています。まずは、お気軽にお近くの「認知症研修を修了したかかりつけ医」や「認知症サポート医」に相談してみてください。詳しくは、県ホームページをご覧ください。

認知症検診

 まずは、現在の自分自身の状態を知ることが大切です。日常生活関連での機能低下を確認できる健康チェックリストを行ってみましょう。市では、70歳・75歳到達者に健康チェックリストを送付しています。厚生労働省が作成した25項目と福井県独自の認知症検診5項目の計30項目の生活、健康状態を確認できるもので、どなたでも行うことができます。
 その結果、認知機能の低下の可能性が高い人には、さらに詳しい検査をするため認知症検診を実施しています。詳細は、あわら地域包括支援センターにお問い合わせください。

認知症を地域で支えよう

認知症サポーター養成講座

認知症カフェ

安心生活ネットワーク

家族介護交流事業(元気回復事業)

認知症ケアパス

認知症地域支援推進員

関連ファイル

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お問い合わせ先

健康福祉部健康長寿課

電話番号:0776-73-8023 ファックス:0776-73-5688
メール:chojyu@city.awara.lg.jp