伊井 白山神社石造狛犬(1対)
概説
戦国時代から江戸時代初期、福井県では笏谷石と呼ばれる緑色凝灰岩を産出し、県内のみならず県外へも運ばれ、多くの石製品が残されています。福井県では全国に先駆けて、16世紀から石造狛犬が制作され、福井県内はもとより北日本の日本海沿岸に多く事例が残されています。これらの石造狛犬は郷土史家や美術史方面からさまざまな名称で呼ばれてきましたが、現在は江戸時代以前に笏谷石で製造された石造狛犬を「越前狛犬」と呼称しています。
この狛犬は文化十二(1815)年の紀年銘を持っている越前狛犬で、奉納者の銘文もあります。顔が真横を向いているのが特徴で、類例はあわら市中川地区、兵庫県、滋賀県でも確認されていますが、それらの中で本件は最も状態がよく、かつ大型の古い事例です。
概要

指定区分 | あわら市指定文化財(彫刻) |
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所在地 | 福井県あわら市伊井36字(白山神社) |
指定年月日 | 平成28年12月6日 |
所有者・管理者 | 伊井白山神社 |
場所情報
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