根上り 神明神社石造狛犬(1対)
概説
戦国時代から江戸時代初期、福井県では笏谷石と呼ばれる緑色凝灰岩を産出し、県内のみならず県外へも運ばれ、多くの石製品が残されています。福井県では全国に先駆けて、16世紀から石造狛犬が制作され、福井県内はもとより北日本の日本海沿岸に多く事例が残されています。これらの石造狛犬は郷土史家や美術史方面からさまざまな名称で呼ばれてきましたが、現在は江戸時代以前に笏谷石で製造された石造狛犬を「越前狛犬」と呼称しています。
この狛犬は形態の特徴から江戸時代中期、18世紀に制作されたものに当てはまります。同時期の石造狛犬は県内で複数確認されており、元禄十四(1701)年の紀年銘を持つこの狛犬は、江戸時代中期の典型的な越前狛犬の一つとして、当市域の石造狛犬の編年や文化の伝播を考察する上でも貴重な資料です。
概要

指定区分 | あわら市指定文化財(彫刻) |
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所在地 | 福井県あわら市上番54(神明神社) |
指定年月日 | 平成28年12月6日 |
所有者・管理者 | 根上り区 |
場所情報
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