多聞天像は十一面観音の両脇に安置されており、一木彫成でつくられており、肘などの出た部分は寄木がなされています。高さ98センチメートル、肘張66センチメートル、裾張30センチメートルで、右肩より先、左肘の先、両足部などは、後に補修したものと思われます。