薬師如来坐像(教授院)
概説
この像は、結跏趺坐をなす一木彫成の坐像です。高さ50センチメートル、座奥27センチメートルで、寺院の本尊としてはむしろ小さいものです。全体としては写実的に彫られ、顔は人間の顔そのままで世俗的な感じを受けます。
表現や造り方から見て、鎌倉期の造作とみられます。素朴な地方作ですが、螺髪は消略のもので珍しく、白毫は木質を嵌入するなど古様をとどめていて、この頃の造像を知る上で貴重なものです。近世以後の新しい手法で造られた雲文の舟形光背、切付蓮弁の蓮台などになる三重の台座も整えられています。
概要

指定区分 | あわら市指定文化財(彫刻) |
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所在地 | 福井県あわら市角屋11字40番(教授院) |
指定年月日 | 昭和56年2月20日 |
所有者・管理者 | 角屋区 |
場所情報
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