金津祭
概説
金津祭は、あわら市春宮に鎮座する金津神社の祭礼で、山車巡行、山車内でのお囃子、本陣飾り物などから構成され、その形態は江戸時代に遡るとされています。 現在は祝日である海の日を含む直前の土曜日からの3日間が祭礼日となっています。
金津地区の全25行政区のうち、当番を担う18地区が主体で、人形山車は、その中の15地区を南部、東部、西部に分けた3ブロックから1台ずつ出されます。南部は東・榛ノ木原・古・六日・新の5区、東部は水口・天王・中央・新富の4区、西部は十日・下八日・坂ノ下・春日・脇出・上八日の6区で、当番区はこの順番で回ります。3台の山車巡行は各当番区の本陣より開始されます。
金津祭は、金津神社の神輿と3台の山車が各地区で製作された本陣飾り物を展示する本陣を金津神社の分社とみなして巡行、特に当番区の神輿が先導し、次に前囃子(花車)、最後に山車で構成された形態で各区の本陣を巡行する形式は他に例を見ない特徴です。また、巡行において、各本陣の前で山車のお囃子と当番区が演じる曲太鼓と踊りを奉納することも金津祭独特のものです。
特質すべき点として本陣飾り物の製作があげられます。資料としては開始時期の特定は出来ないものの、 江戸時代初期に金津奉行所が設置された頃からの伝統とされ、本祭の独自性を最も有しています。 金津祭は内容、開催時期とも時代とともに変遷は見られますが、現在の祭の形態や独自性が維持されるならば、本市の指定無形民俗文化財としての価値を十分有しています。
概要
指定区分 | あわら市指定文化財(無形民俗) |
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所在地 | あわら市金津地区(25地区) |
指定年月日 | 平成28年5月24日 |
所有者・管理者 | 金津祭保存会 |
場所情報
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