高齢化や医療の高度化により、国民健康保険加入者一人当たりの医療費は、平成27年度には約39万円でしたが、令和6年度には初めて50万円を超え、大きく増加しています。
国民健康保険は、病気やケガなどをしたとき、安心して医療にかかれるよう、加入者がお互いに負担し合い、健やかな暮らしを支えるための相互扶助の医療制度です。一人一人が医療機関の適正受診を心がけることで、医療費の抑制につながります。
医療費の多くは、高血圧や糖尿病などの生活習慣病が原因のもので占められています。生活習慣病は自覚症状がなく重症化しやすいため、特定健診やがん検診を受けて、早期発見・早期治療に努めましょう。また、健診結果から日ごろの生活習慣の見直し、バランスのとれた食生活や適度な運動を心掛けましょう。
同じ病気で複数の医療機関を受診する「重複受診」は、同じような検査や投薬が行われて費用がかかるだけでなく、体への負担や副作用も心配されます。健康状態を把握してくれる、「かかりつけ医」がいると安心です。
急病など緊急性が高い症状以外での休日や夜間の受診は、ご自身の費用負担も増加し、急病人の治療に支障を来します。日ごろから自分や家族の健康状態を把握し、体調が悪くなったら早めに受診しましょう。
ジェネリック医薬品は、新薬と同じ有効成分で安価な医薬品です。全ての薬にあるわけではありませんので、一度医師に相談してみましょう。
バイオテクノロジーを応用して製造したタンパク質を有効成分とする医薬品をバイオ医薬品といい、バイオシミラーとは、その先行バイオ医薬品の特許が切れた後に製造販売される医薬品で、バイオ医薬品と同等・同質の品質、安全性、有効性が確認されています。先行バイオ医薬品より低価格なため、医療費や家計の負担軽減につながります。
※ジェネリック医薬品、バイオ後続品(バイオシミラー)について、詳しくは、厚生労働省HPをご覧ください(新しいウインドウが開きます)。
リフィル処方箋とは、医師が定めた期間内に同じ処方箋で最大3回まで繰り返し使える処方箋のことです。病状が安定しているなど医師が認めた場合には、処方箋の「リフィル可」の欄にチェックが入り、使用できる回数(2回または3回)が記載されます。受診回数が減ることで、医療費や家計の負担軽減につながります。
※利用の仕方については、政府広報オンライン(新しいウインドウが開きます)のHPをご覧ください。
交通事故など、第三者の行為で負傷して国民健康保険を使って診療を受ける場合は、医療機関に申し出をするとともに、保険者(あわら市)に届出が必要です。事情によっては保険給付が受けられなかったり、制限される場合があります。
また、医療機関の診療報酬明細書等(レセプト)から、第三者行為による負傷が疑われる場合、負傷の原因を確認することがあります。
自分自身の健康に責任を持ち、軽度な身体の不調は自分で手当てすることを「セルフメディケーション」といいます。日ごろから自分の健康を管理するため、バランスのとれた食事や適度な運動を心がけ、毎年特定健診やがん検診を受けましょう。
OTC医薬品は、薬局・薬店・ドラッグストアなどで処方箋無しに購入できる医薬品です。OTC医薬品を購入するとき、どの薬を選べばいいのかわからない、不安があるというときは、薬剤師に相談しましょう。またOTC医薬品を使うときは必ず説明書を読み、用法・容量を守り上手に活用しましょう。
※特定のOTC医薬品の購入額については、「セルフメディケーション税制」という所得控除制度があります。詳しくは、厚生労働省のHPをご覧ください。(新しいウインドウが開きます)
あわら市役所
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