毎年5月31日は、WHO (世界保健機関)が「世界禁煙デー」と定め、日本では、5月31日から6月6日までの1週間を禁煙週間としています。
また、9月1日から9月30日までの1ヶ月間は健康増進普及月間です。
禁煙週間のテーマは「たばこの健康影響を知ろう!-たばことCOPDの関係性-」です。
禁煙週間では、禁煙及び受動喫煙防止の普及啓発を積極的に行っています。
喫煙はがんをはじめ、多くの病気と関係しています。喫煙は予防できる最大の死亡原因とされています。
未成年者を含め若者の喫煙の問題点として、
「1. 健康影響が大きい」「2. より高度なニコチン依存症に陥りやすい」「3. 喫煙以外の薬物依存の入り口となる」
とされます。
若いときから喫煙を続けると、長い期間吸い続けることになり、健康影響のリスクがより高まります。
受動喫煙とは、他人が吸うたばこの煙を自分の意志とは関係なく吸わされることです。たばこの煙にはさまざまな有害物質が含まれており、その物質のなかには発がん性物質も含まれています。とくに、問題となるのは、喫煙者が吸い込む主流煙よりも、たばこの先から立ち上る副流煙です。副流煙は主流煙よりも多くの有害物質が含まれています。
喫煙・受動喫煙による影響としては肺がんが知られていますが、虚血性心疾患(心筋梗塞など)、脳卒中、呼吸器疾患(喘息、気管支炎、慢性閉塞性肺疾患など)を引き起こす可能性があります。また、妊娠中の女性や幼児がいる場合には、受動喫煙により、流産・早産、低出生体重児や、発達障害、SIDS(乳幼児突然死症候群)をまねくおそれがあるとされています。
喫煙に関する情報はこちらも参考にしてください。
e-ヘルスネット(厚生労働省)(新しいウインドウが開きます)
スマート・ライフ・プロジェクト(厚生労働省)(新しいウインドウが開きます)
望まない受動喫煙の防止を図るため、2018年7月に「健康増進法の一部改正する法律(平成30年法律第78号)」が交付され、2020年4月より施行されました。学校、病院、児童福祉施設、行政機関は敷地内禁煙となり、その他の施設においては原則屋内禁煙となりました。
基本的な考え方として、以下の3点が挙げられています。
厚生労働省のホームページで改正法のポイントが提示されています。こちら(新しいウインドウが開きます)を参考にしてください。
望まぬ受動喫煙を防ぎ、健康への影響を抑えるために、受動喫煙対策が必要となります。次のとおり、事業者への財政、税制支援などを行っています。
望まない受動喫煙を防止し、たばこを吸う人、吸わない人が気持ちよく生活ができるように受動喫煙対策を行いましょう。また、たばこを吸う人は公共喫煙所、喫煙場所を利用し、ポイ捨て・歩きたばこをやめ、喫煙マナーの向上に努めましょう。
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