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学校における食物アレルギー対応マニュアル


あわら市教育委員会では「学校給食における食物アレルギー対応指針」(文部科学省 平成27年3月発行)、「学校における食物アレルギー対応の手引き」(福井県教育委員会 平成30年3月発行)、「学校のアレルギー疾患に対する取り組みガイドライン」(公益財団法人日本学校保健会 令和元年度改訂)をもとに「学校における食物アレルギー対応マニュアル」(令和6年10月改訂)を作成しました。

このマニュアルを中心に、学校、保護者、主治医や学校医などの関係者間で連携を図り、食物アレルギーの対応をすすめていきます。また、すべての児童・生徒にとって安全で安心な学校給食の提供、食育推進に努めてまいります。

食物アレルギー対応における教職員・関係者の役割

各学校では、食物アレルギー対応が必要な児童生徒のために、校長のリーダーシップのもと、教職員および関係者による「校内食物アレルギー対策委員会(仮)」などの組織を設け、学校全体で対応していくことが必要です。

現在、食物アレルギーを有する児童生徒が在籍しない学校においても、学校生活の中で初めてアレルギー症状を起こすこともあります。食物アレルギーに関する基礎知識、対処法などを習熟しておく必要があります。

そのためには、日ごろから食物アレルギー対応に対して、校内の共通理解を図ると共に、保護者や関係機関とも連携を図っていくことが大切になります。

学校給食における食物アレルギー対応方針

1.基本的な考え方

学校給食は、教育の一環として実施されています。そのため、学校給食は食物アレルギーを有する児童生徒を含め、すべての児童生徒が給食時間を安全に、かつ楽しんで過ごせるようにすることが重要です。

【学校給食における食物アレルギー対応の大原則】

(平成27年3月文部科学省「学校給食における食物アレルギー対応指針より」)

2.対応実施基準

【食物アレルギー対応食の実施基準】

  1. 医師の診断・検査(可能な限り食物負荷試験)により、「食物アレルギー」と診断されていること。
  2. アレルゲンが特定されていること。
  3. 家庭でもアレルゲンについて、医師の指示に基づいて食事制限を行っていること。

学校給食における食物アレルギーの対応食は、以上の基準を満たした場合に実施します。

【原則的な考え方】

「学校給食における食物アレルギー対応指針」より、除去食や代替食の対応については、「安全性」確保のために、多段階の除去食や代替食提供は行わず、アレルゲンを「提供するか、しないかの二者択一」を原則的な対応とします。

【学校給食での食物アレルギー対応について】

学校給食での食物アレルギーの対応は、アレルギー特定原材料等28品目に指定されている食物の中で対応が可能な食物を基本としています。

アレルギー特定原材料等28品目以外の食物であっても施設の設備状況や人員等、様々な面から安全な対応食の提供が可能と判断した場合のみ対応します。ただし、野菜・果物・練り製品(魚のすり身)・ツナについては対応できません。

●アレルギー特定原材料等28品目の場合

対応が可能な食物 卵、乳、肉類、いか、えび、かに、ごま、ゼラチン
対応ができない食物 オレンジ、キウイフルーツ、まつたけ、もも、やまいも、りんご、バナナ
対応について
相談が必要な食物
小麦、大豆 多様な商品に含まれており、安全な対応食の提供が困難なことが多いため、要相談としています。
さけ、さば 特定の魚にアレルゲンがある場合であっても、「魚類」全てに対応となるため要相談としています。
提供しない食物 そば、生卵、あわび、いくら、落花生(ピーナッツ)、くるみ、アーモンド、カシューナッツ

●アレルギー特定原材料等28品目以外の食物の場合

対応可能な場合がある食物 魚類、魚卵、たこ、貝類、大麦など
対応ができない食物 野菜、果物、練り製品(魚のすり身)、ツナ
提供しない食物 生の魚介類、全てのナッツ類

【調味料・だし・添加物について】

完全除去を原則とする学校給食においても、基本的に除去する必要がないものとして、以下のものがあります。

原因食物 除去する必要がない調味料・だし・添加物など
鶏卵 卵殻カルシウム
牛乳 乳糖、乳清焼成カルシウム
小麦 醤油、酢、味噌、麦茶
大豆 大豆油、醤油、味噌
ゴマ ゴマ油
魚類 かつおだし、いりこだし、魚醤
肉類 エキス

これら調味料・だし・添加物などの対応が必要な児童生徒は、アレルゲンに対する重篤なアレルギーがあることを意味するため、安全な給食提供が困難な場合に弁当対応を考慮します。

また、アレルギー特定原材料等28品目以外の食物については調味料・だし・添加物に含まれているものは対応できません。

3.給食センターでの対応方法

「学校給食における食物アレルギー対応指針」より、アレルギー対応には、次の4つのレベルがあります。

  1. 詳細な献立表による情報提供(レベル1)
  2. 弁当持参対応(レベル2)
  3. 除去食対応(レベル3)
  4. 代替食対応(レベル4)

保護者から提出された「学校給食食物アレルギー対応実施申請書(様式2)」と、医師が記入した「学校生活管理指導表(様式3)」に基づき、保護者・学校・給食センターとの個別面談を行い、その後の食物アレルギー対応検討委員会で個々の対応について決定します。

さらに詳細な内容につきましては、「学校におけるあわら市食物アレルギー対応マニュアル」をご確認ください。


問い合わせ先
学校給食センター
電話:0776-73-1400

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