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あわらでハタラコ。vol.24(須田さん)

最終更新日 2014年11月14日| ページID 006045 印刷する

市内に勤務する若者にリレー形式で話を聞くコーナー「ハタラコ。」

あわらに住み、地元で働くことに魅力を感じている皆さんに、県外に出てみて気付いた地元の温かさや、住み続けているから感じるあわらの居心地の良さなどを教えていただきます。また、一生懸命働く日々の中で皆さんが感じていることなどをお伝えし、「働くこと」や「仕事」とはどういうことかを一緒に考えていきたいと思います。普段はあまり考えることもないかもしれませんが、この機会に少しだけ自身を振り返ってみませんか。

須田 信一 さん(ラーメン「よこやま」店主)

ハタラコ。第24回目は、あわら温泉屋台村「湯けむり横丁」にラーメン「よこやま」をオープンして先日4周年を迎えた須田さん(34)をご紹介します。30歳までに地元にお店を出したいと思い、それを実現された須田さんに、地元で働く魅力や仕事の楽しさについてお話いただきました。

須田さん(ラーメン「よこやま」)

人の集まる場所

中学生の頃から人の集まる場所を作りたいと思っていました。高校卒業後に県外の和食料理店へ就職して、そこでの経験が料理人としての土台となり、自分も大きく変わりました。その後、飲食店だけでなく、いろんなところで働きながら、30歳までには地元で自分の店を出したいと思っていたところ、屋台村の出店者募集を知りました。

ラーメン屋を始める

もともとラーメンには興味があって、自分で作ることもありましたが、高校生の頃に地元のラーメン屋でバイトしたことはあっても、ラーメン屋で修行したわけではありません。この店を始めてから、ラーメンについて学んでいったようなものです。
最近はこってりしたラーメンが主流かもしれませんが、私があまのじゃくなのか、「よこやま」では飲酒後の締めに合う、とりがらのあっさりしたもの、要は自分が飲んだ後に食べたいと思うラーメンを作っています。
材料は、季節的に難しいものでなければ、なるべく地元産や県内産の食材を使うようにしています。きららの丘で地元のねぎを仕入れたりしていますよ。

地元で働く喜び

地元で働いていると、思いがけず懐かしい人に出会えます。先日も高校生のころに出会った先生にお会いしました。先生は私が屋台村で店を開いていることを知らなくて、普通にお客さんとして屋台村に来ていて、店の外を歩いているところで私と目が合いました。うれしい再会です。

地元の魅力

同世代の仲間が集まると、自分たちの力を合わせて、まだまだいろんなことが出来そうで、この先が楽しみだと感じています。県外で暮らしているときには、地元へ帰ろうという気持ちがなくなったこともありましたが、帰ってきて良かった。みんな人が良くて、地元の良さというものを、県外に出てみて改めて感じました。

屋台村の好きなところ

お客さんとの距離が近いところが良いですね。いろんな店があるので、お客さんがいろんな店に行けるのも良い。別の店で餃子を食べてから、締めでラーメンを食べるみたいなハシゴもできます。自分の店だけではなく、いろんな店をお客さんにおすすめできます。

仕事の好きなところ

いろんな人に出会って、話を聞いたり、話したりできるところが好きです。お客さんは地元の人や県内の人が8割ぐらい。一年中まんべんなく来てくれますが、今年の夏は特に多くて、8・9月は旅館に素泊まりのお客さんや、芝政ワールドのナイター営業帰りの若い人たちが来ていましたね。家族連れはもちろん、中学生や高校生も休みの日に来てくれます。80歳のおばあちゃんから戦争のときの話を聞いたり、いろんな人の人生経験豊かな話を聞くことができて面白いです。

仕事をするときに心掛けていること

一番大事なことは、一生懸命すること。
飲食店としては、毎日、味が変わらないようにすることです。ラーメンのスープは火の入れ方ですぐに味が変わってしまうので難しくて、 店を始めたころは味が安定しませんでした。お客さんがいつ来ても同じ味を出せるようにと心掛けています。
もう一つは、楽しむこと。自分が楽しくないと、お客さんも楽しくないだろうなと思っています。

須田さんにとって「働く」とは

楽しむためです。今日も一日楽しかったな~と思ったことをお客さんに話して楽しんでもらって、そのお客さんがまた楽しい気持ちで他の人に接することで、楽しさが広がっていくと良いなと思っています。

須田さんのこれから

屋台村から独立することが目標です。まだ何も決まっていませんが、人と関わっていけるような仕事をしたい。屋台村ではラーメン屋を出しましたが、屋台村の外に出たときにもラーメン屋をするかはわかりません。ここで出すものと、外で出すものは違ったものになります。たとえ同じものを出したとしても、店の雰囲気も変わるだろうし、お客さんも前とは違うと感じるかもしれない。あえて同じものにこだわる必要はないと思っています。人が集って楽しめる場所を作りたいという気持ちは変わりません。

これから就職する人へ

私の場合は周りの人に恵まれました。今まで出会った人のおかげで今の自分があります。高校生の頃は、自分が料理人になるなんて思ってもいませんでした。その日その日を楽しく過ごせたら良いと思っていたような気がします。でも、振り返ってみると、地元の飲食店でバイトをしていたので、料理を作る方には向いていたのかもしれません。
やりたいと自分が思ったことは何でもやってみてください。たくさん失敗もしましたが、失敗もした方が良い。私の場合は、失敗するまで失敗するなんて全く考えていませんでした。やってみたいという気持ちが先にあって、その後のことはあまり考えずにいたかもしれません。今もそうですが、失敗しても絶対なんとかなると思っています。

店舗情報

ラーメン「よこやま」 

よこやま(ラーメン)

住所 〒910-4104 福井県あわら市温泉3丁目 えちぜん鉄道「あわら湯のまち駅」前 あわら温泉屋台村「湯けむり横丁」内
営業時間 昼営業 午前11時30分~午後1時30分(火曜日・水曜日はお休みです。)、夜営業 午後6時~
定休日 火曜日

地元の食材にこだわり、飲んだ後の締めとして食べてもらえるように、あっさり味のメニューを中心にそろえています。家族や友達といっしょに、また、女性おひとりでも、気軽に食べに来てください。

「よこやま」のおすすめ

締めとして食べるなら、あっさりとした「懐かしいラーメン」、「よこ塩」をおすすめします。最近メニューに加わった「うま辛もやしラーメン」もおすすめです。こちらはガーリックの利いた味噌風味で、少し辛くて、うまい。

「縁」

メニューにある金額は、「○○○円」ではなく、「○○○縁」と記してあります。これは、私自身が「縁」というものを大事にしたいと思っているからです。大事な人に贈られた言葉でもあります。何がどこでどうなるかわからないけれど、縁というものが結んでくれるものがあります。

駐車場に見える県民性?

屋台村の前にある駐車場はすぐにいっぱいになってしまいます。満車のときは駅裏の駐車場をご案内します。県外のお客さんはそちらに駐車して歩いてくると「近いね」と言われますが、地元の人はなんとか近くに車を停めようとするところが面白いですね。

関連リンク

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