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阿弥陀如来坐像(赤尾白山神社)

最終更新日 2014年11月26日| ページID 006141 印刷する

概説

この像は、赤尾地区の氏神白山神社のご神体として祀られています。白山は、越の大徳と仰がれる泰澄が開いたと伝えられています。泰澄の白山登頂によって開かれたのがいわゆる白山三所権現で、御前峰には本地仏として十一面観音が祀られ、別山には聖観音が、また大汝峰の神は老翁の姿で現れ、その本地仏は阿弥陀如来とされています。北潟の古刹安楽寺も泰澄の開基とされ、紫雲にのった老翁が現れ、そのお告げによって開基したとの伝承があります。
この阿弥陀如来坐像は、弥陀定印の上品上生印を結び、高さ26センチメートル、肘張18センチメートル、膝張26センチメートルの小像ながら、ご神体として祀られていましたので、燻煙にさらされることなく、数層の精緻な台座も含めて遺存状態も良いものです。眼の部分を彫りぬき水晶を内側からあてた玉眼手法をとり、優れた写実性のもとに世俗的な感じで表された鎌倉時代の特徴がみえて、現存する白山信仰関係の本地仏のなかでも古い遺例の一つです。

概要

阿弥陀如来坐像
指定区分あわら市指定文化財(彫刻)
所在地福井県あわら市赤尾11字22番
指定年月日昭和56年2月20日
所有者・管理者白山神社

場所情報

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