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大連三郎左衛門家文書

最終更新日 2023年4月1日| ページID 012536 印刷する

概説

本古文書群は坂井平野を潤した十郷用水や、近隣の惣社であった本荘春日神社に関する古文書など、合わせて46点で構成されています。
伝来した個人宅が所在する下番区は、平安時代より興福寺大乗院領であった河口荘の本荘郷に属していました。同地域に現在もある春日神社は、河口荘が立荘された時に勧請したとされ、河口荘十郷の惣社でした。
大連家は春日神社が勧請された際、神輿に従い下向した社家で、河口荘を潤した十郷用水の開鑿にも尽力したとされています。その後、大連家は2家に分かれ、当家の当主は代々三郎左衛門を名乗り、西大連家とも呼ばれていました。
代表的な資料としては、十郷用水に関することや規定としてもっとも古い天文六年(1537)の「朝倉氏一乗谷奉行人連署定書」があり、朝倉氏の用水政策を確認できる貴重な資料です。また、十郷用水の主要幹線と各口から分水される江筋と、それにより灌漑された村名が描かれた、安永元年(1704)の「十郷用水横落堤用水江筋并井組村々絵図」など、十郷用水の歴史を伝える貴重な資料も伝来しています。

概要

朝倉氏奉行人連署掟書
指定区分あわら市指定文化財(古文書・書跡・典籍)
所在地あわら市下番
指定年月日令和4年3月3日
所有者・管理者個人