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福井県桑野遺跡出土品、石器・石製品85点

最終更新日 2014年11月28日| ページID 006207 印刷する

概説

桑野遺跡は、JR芦原温泉駅の東側、加越台地の東縁に接した丘陵上に所在しました。
本件は、平成4から6年に土地区画整理事業・町道改良工事に先立って行われた発掘調査の際、調査区南縁の限定された範囲の、墓壙と目される24基の土坑から出土した、多量の石製装身具を中心とする一括資料です。これらの土坑群は、概ね縄文時代早期末から前期初頭の所産と考えられています。
本資料は、主に褐色系の滑石と白色で優美な石材を用いて製作された玦状耳飾を中心に構成され、箆状垂飾や管玉などが加わっています。これらは、土坑内から対に揃えられ出土した事例が多く、さらには二対または三対と多数出土した例や、異種の装身具と組み合ったりするなど、その出土状態は非常に多彩でした。
本出土品は、当時の装身及び葬送儀礼を復元する上で重要であるとともに、縄文時代における石製装身具の製作技法や、定型的な形態の確立を示す好資料であり、環日本海域における縄文文化の特質と交流を考えるうえで、極めて高い学術的価値が認められます。

概要

桑野遺跡出土石器・石製品
指定区分国指定重要文化財(考古資料)
所在地あわら市郷土歴史資料館
指定年月日平成24年9月6日
所有者・管理者あわら市教育委員会

場所情報

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