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椚古墳(石室)

最終更新日 2014年11月26日| ページID 006119 印刷する

概説

椚古墳は椚区堂山腰にあります。径約30メートル、高さ約5メートルの円墳で、横穴式の石室を持ちます。石室は全長5.54メートルあり、羨道、玄門、玄室(棺を納める室)からなっており、大きな凝灰岩の切り石で囲まれています。
玄室は3.17メートル×1.46メートルの広さで、高さ1.83メートルあります。天井と奥壁は凝灰岩の1枚岩で構築され、古墳時代後期の発達した構造をもちます。石棺や副葬品等については、何も伝えられていません。
なお、石室の奥壁に梵字と五輪塔が刻まれています。それぞれの梵字は大日如来などの仏を表現しており、このような諸尊の配置は珍しいものです。梵字やその周囲の月輪(がちりん)・蓮華座(れんげざ)などの装飾は越前式と称されていて、鎌倉時代後期のものと推定されます。その頃には、この石室が開いていて修行の場として利用されていたことがわかります。

概要

椚古墳
指定区分福井県指定文化財(史跡)
所在地福井県あわら市椚(八幡神社境内)
指定年月日昭和48年5月1日
所有者・管理者椚区

場所情報

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