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薬師如来坐像


あわら市指定文化財(彫刻)

所在地

福井県あわら市北潟236字10番

指定年月日

昭和56年2月20日

八雲神社

概説

薬師像は、安楽寺の奥の院があったとされる八雲神社拝殿横の薬師堂にあり、奥の院の本尊とされています。その左右に天部立像二体を配して三尊一具として安置されています。嶺北地方では珍しい半丈六で、高さ139センチメートル、膝張107センチメートル、肘張71センチメートルの大きな寄木内刳造りです。王朝文化を反映した優雅で穏やかな表現の結跏趺坐像であり、その形態、刀法や寄木の構造から12世紀頃(平安時代後期)の作と推定されます。
天部立像は、四天王の内の二体です。右像が高さ139センチメートル、肘張71センチメートル、裾張36センチメートルで、左像が高さ134センチメートル、肘張73センチメートル、裾張37センチメートルです。両像とも彫眼とした桧材の一木造で、頭部、体部を一木から彫りだし、背面から内刳を行っています。本尊薬師如来坐像は寄木造りですが、ほぼ同時代の平安時代後期の作と判断できます。両像とも両腕がほぼ当時のまま残され、踏まえる邪鬼も当初の作です。ただ、左像の手先や腕の振り具合が多少移動しているので正確な尊名は決めがたいものです。衣文や着甲に平安時代の穏やかな表現様式がみられる貴重な作です。


問い合わせ先
あわら市郷土歴史資料館
電話:0776-73-5158

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