福井県指定文化財(彫刻)
福井県あわら市北潟42字12番2号
昭和32年3月11日
安楽寺
この像は、高さ294センチメートルの寄木内刳り造りの巨像で、隆盛時の安楽寺をしのばせます。筋肉の描写などは見事で、写実的に躍動感あふれる姿につくられています。刀法は、慶派(運慶・湛慶・快慶)の流れをくみ、鎌倉期の作と推定される、県内でもこの時代の作風を伝える異彩を放つ優れた遺例です。
金剛神像は金剛力士像とも仁王様ともいわれ、山門の左右にあって、仏法の護持にあたるとされます。口をあけた阿像と口を閉じた吽像とが向かいあうのが通例ですが、現在山門は遺されてなく、口を閉じた吽像のみが本堂に安置されています。
また、この吽像は金剛杵を失っています。そして別に、阿像のものとみられる右手の一部や、耳・目の一部が遺されています。
あわら市役所
〒919-0692
福井県あわら市市姫三丁目1番1号
電話番号 0776-73-1221(代表)